(2025年4月24日)

 

 

Dive base LAZULIの人見です

海なし県・栃木県にて、さまざまなダイバーの方々にご利用いただけるダイビングショップを目指し、日々楽しく活動しています。

私がダイビングを始めたのは2019年の夏。それから早いもので、この記事を書いている2025年現在でダイビング歴は6年になります。
もともとは会社の社員旅行でグアムに行くことになり、「せっかくだからダイビングをしてみたい!」と思い立ったのがきっかけでした。
オープンウォーターダイバーのライセンスを取得した当初は、「みんなに迷惑をかけたらどうしよう…」「呼吸するだけで必死で泳ぎにくい」「とにかくエアがもたない!」など、不安と緊張で魚を眺めたりリラックスして潜る余裕は全くありませんでした。それでも1本ごとに、ツアーごとに、「もっと上手くなりたい!」という気持ちが高まり、受けられるSP(スペシャルティ)を片っ端から受講。気づけばダイブマスターまでステップアップしていました。

ダイビングの目的は「自分のスキルを高めること」

魚も地形も好きですが、「あなたにとってのダイビングの目的は?」と問われれば、迷わず「今の自分のスキルを、もっともっと高めたいから」と答えます。その気持ちは今でも変わらず、前回できなかったことができるようになるために、トレーニングは日々欠かしません。

ダイブマスター認定後の2年間は、伊豆から沖縄まで、年間150〜200本のペースでさまざまなダイブサイトに通い詰めました(コロナ禍により海外には行けませんでした)。
同時に、潜るスタイルへの関心も強まり、以前から中途半端に触れていた「サイドマウント」を徹底的に学びたい、そして「テクニカルダイビングの世界に足を踏み入れたい」という思いが高まりました。

SDI/TDI/ERDI(旧インターナショナルトレーニング)を通じて、これまでとは比較にならない密度とスピードでトレーニングを重ね、気づけば「ダイビングの沼」に深く深くはまり込んでいました(現在のライセンスは末尾に記載しています)。

インストラクターとしての気づき

SDIインストラクターになった際、強く意識したのが「自分のスキルを誰のために磨くのか」ということです。
もともと自分の「遅れ」を補いたくて取り組んできた面もあり、上達していく仲間たちに置いていかれたくないという思いもありましたが、それだけでは不十分だと痛感しました。
バディやチーム全体で「快適に、安全に」潜るためには、自分が余裕を持って潜れること、緊急時に適切に対応できる経験と柔軟性、そしてそのための知識が必須です。多少はスキルアップできたと思いつつも、「まだまだ修行が足りない」「もっと成長したい」と思う日々。気がつけば、完全にダイビングの底なし沼に頭までどっぷり浸かっていました。

このコラムを始めた理由

いま私はSDIのインストラクターとして、ダイバーを認定しています。
またその中ではSPを通して、より深い知識と経験からダイビングに対して、理解し、恐れ、対処し、失敗し、工夫し、向上し、安心し、楽しむというプロセスをしっかりとお伝えすることが使命であると考えています。
一般的なダイビングショップでは楽しむことを前面に出しているショップがほとんどだと思いますが、私は楽しむための前提をとても大事にしています。
そのためトレーニングにとても力を入れているのです。
一方で私もトレーニングを欠かしません。自分のスキルを高めることによって、受講生の皆様、スポーツダイビングのお客様の安全性を、そして自分自身の安全性をより一層高められると思っているからです。

コラムの中では、スポーツダイバー向けだったり、テクニカルダイバー向けだったり、様々なジャンルに対して書いていこうと思います。それは私もインストラクターという立場であるのと同時に受講生の立場でもありますし、スポーツやテクニカルと明確に区分された資格の中でも、実は同じ考え方や採用した方がいいやり方がたくさんあります。SDI・TDIがそのような関係性の中で高みを目指し今に至るように、私自身も良い所を存分に取り入れたいと考えています。ぜひこのコラムをお読みくださった皆様にもオープンマインドなスタイルでお読みいただければ幸いです。
とはいえ、まだまだ駆け出しの身ですので、知識不足や誤解もあるかもしれません。間違いや不正確な情報に気づかれた際には、ぜひご指摘いただけますと幸いです。

ダイビングの安全と快適性のために

ダイビングの安全と快適さは、知識を得て、それを繰り返しトレーニングすることでしか得られないと信じています。特に、アウェアネスやチームダイナミクス(チームの動きの一体感)はとても重要で、個人プレーよりもチームトレーニングが不可欠です。日本ではまだテクニカルダイビングに取り組んでいるダイバーが多くはありませんが、決して「危険なダイビング」ではありません。むしろ、スポーツダイビングよりも安全な面もあることを、少しでも多くの方に知っていただければ嬉しいです。

興味を持っていただけた方は、お近くのテクニカルダイビングショップ、または当店へぜひご相談ください。

Dive base LAZULI(ダイブベース ラズリ)

栃木県宇都宮市宝木本町2660-1

https://www.dblazuli.com

mail: mail@dblazuli.com

人見 修平(Shuhei Hitomi)

【SDI】

  • Open Water Scuba Diver Instructor(#36605)
  • Snorkeling Instructor
  • Dive Experience Leader
    Specialties:
  • Underwater Navigation Diving Instructor
  • Dry Suit Diving Instructor
  • Boat Diving Instructor
  • Underwater Photography Instructor
  • Night-Limited Visibility Diving Instructor
  • Altitude Diver Instructor
  • Computer Diver Instructor
  • Deep Diving Instructor
  • Advanced Buoyancy Instructor
  • Computer Nitrox Instructor
  • Drift Diving Instructor
  • Wreck Instructor

【FRTI】

  • Adult and Child Emergency Instructor
  • Bloodborne Pathogens Instructor
  • Oxygen Administration Instructor

【TDI】

  • Nitrox Instructor
  • Advanced Nitrox Diver
  • TDI Sidemount Diver
  • Decompression Procedures Diver
  • Cavern Diver
  • Intro to Cave Diver
  • Full Cave Diver
  • Advanced Wreck Diver
  • Extended Range Diver
  • KISS Sidewinder Air Diluent Diver
  • KISS Sidewinder Air Diluent Decompression Diver