DINとYOKE(ヨーク)の違い、ちゃんと知ってますか?

~レギュレーターとシリンダーの接続方式を徹底比較~

(2025.5.17)

■ なんで今「DINとYOKE」なの?

ダイビング器材の中でも見落とされがちなのが「レギュレーターの接続方式」。
でも実は、安全性・信頼性・潜れる環境に大きく関わってきます。

「YOKEって普通でしょ?」「DINってマニア向け?」
そんなイメージをお持ちの方へ――この記事では、レギュレーター側とシリンダー側の両方からDINとYOKEの特徴をわかりやすく比較し、日本と世界の違い、そしておすすめの選択肢をお伝えします!

■ ざっくり比較!DINとYOKEって?

規格 接続方法 使用圧力 主な用途
YOKE(ヨーク) レギュを上からかぶせて固定 ~200bar 国内やリゾート中心のレジャーダイビング
DIN(ディン) レギュをねじ込むように接続 ~300bar テクニカル、海外、CCRなど信頼性重視

■ レギュレーター側から見る「DIN vs YOKE」

YOKEの特徴

✅ 着脱がカンタン(初心者向け)

✅ 日本やアジア圏のリゾートではスタンダード

❌ Oリングがシリンダー側にあり、潰れやすい

❌ 衝撃で接続部からエア漏れしやすい

DINの特徴

✅ Oリングがレギュ内部 → 保護されてトラブル少

✅ 高圧300barにも対応し、安定性抜群

✅ 小さくて引っかかりにくい

❌ 接続に少しコツがいる

❌ アダプターがないとYOKEタンクに接続できない

シリンダー側から見る「DIN vs YOKE」

YOKEバルブ

日本の多くのショップ・施設で使用される一般的バルブ。
シンプルで扱いやすいですが、高圧や過酷な環境にはやや不向きです。

DINバルブ

しっかりネジで固定されるので水中での安定感が高く、テクニカルダイビング向けシリンダーでよく見られます。
一部「DIN⇔YOKE変換バルブ」もありますが、現場では要確認です。

世界ではどうなってるの?

地域 主流規格 備考
日本 ほぼYOKE一択 特にレジャー中心の環境ではDINはほぼ見かけない
ヨーロッパ DINが主流 高圧対応やテック文化が根強く、DINが標準装備
アメリカ/アジアリゾート YOKE中心だがDINも対応あり テック施設ではDINのサポート体制も充実

■ 結局どっちがいいの?【おすすめ早見表】

ダイバータイプ おすすめ規格 理由
初心者・リゾート派 YOKE 接続が簡単で、現地の器材と互換性が高い
海外・テック志向 DIN 信頼性・安全性が高く、将来性も◎
器材を買う予定の方

DIN+アダプター付きモデル

YOKEとDINでそれぞれ用意

両方対応できて潰しが効く!

■ ひとこと

YOKEは“世界中で安心して使える汎用型”。
DINは“信頼性を重視するプロ志向”。

どちらが良い・悪いではなく、「どこで」「どういうダイビングをしたいか」で選ぶべき項目です。
ちなみに私たちテック寄りのチームではDINを標準にしており、トラブル率が激減しています。

そして最後に大事なことをひとつ。
日本ではまだまだYOKE文化が強く、DIN派の方はアダプター持参が必須!
これだけは本当に忘れないでくださいね。

独り言…もっとDIN対応シリンダー(アルミ熱望)のセンターが増えるといいなー