
ダイビング: CCR / バックマウントシングル
日程: 2025.8.9 – 17(10-15ダイビング)
人数: 2名
Guide: PROTEC: inst MARC
Iguana divers : inst Matsunaga, inst Yonemoto, inst Willy
宿泊先: Magic Blue Spa Boutique Hotel Playa del Carmen
Hotel Hyatt Ziva Cancun
Point: Chikin Ha(Cavern)
Eden(Cavern)
Cozumel
Dos Ojos(Cavern)
Nohoch Nah Chich(Cavern)
Nai Tucha(Full Cave)
Maravilla(Cavern)
Zapote(Cavern)

はじめに
LAZULI初のメキシコツアーは、ユカタン半島東部のカンクン~トゥルムを活動の拠点として、7泊9日のロングツアーとなりました!
忘れないうちに記録を残しますが、長文となります。できる限り写真も載せますのでお付き合いください。
(※ 動画は各日編集したものが LAZULI のインスタにアップされていますのでご覧ください)

(8/9 1日目)
羽田からカンクンまではスターアライアンスをベースに組みました。
HND 10:25 → IAH 8:45 NH114
IAH 12:00 → CUN 14:20 UA1016
トータル15時間弱(トランジットは3時間)のフライトも過ごしやすい環境でした。

羽田に7月にオープンしたばかりのセンチュリオンラウンジにも行ってきました!
食事の質はすごくいいです。席数も100席を越えるので他のラウンジよりも落ち着くかもしれません。シャワールームも広々しています(ただし3部屋くらいしかないので時間によっては競争するかも)。でもね…トイレとか、部屋の換気とか、もう少し日本のラウンジシャワーを見習ってほしかった。。

ライブクッキングも時間によってつくられるものが違います。夕方からのお寿司がお勧めらしいですが、私が利用したのは朝でおにぎりでした。
カンクンの税関では、前回も止められたのですが、今回も…!
あーだこーだと難癖付けられたけど、結局お金は払わずに済みました。
しかし、やっとのことで税関を抜けて送迎車を探すと…見当たらない!!
まだ税関に止められている人もいるし、そもそもかなり早くバゲージクレームをクリアしたのに何故!?!?…大丈夫。緊急連絡先もあるし。 → 電話もLINEもつながらない(未読)。入国早々に「メキシコに来たなー」と思い知らされました。
まぁ気を取り直して初めての ADO バスに。荷物の運搬以外はとても快適で、次からはバスでもいいかなと思いました。
今回の宿泊先はいつもの MOM’s から変えて、繁華街ど真ん中の Magic Blue に。
繁華街の一角をプールの周りをジャングルにしたようなホテル。中は静かですが、壁の外の繁華街は朝方までうるさい。。
やはり繁華街は避けたほうがいいと思います。買い物は楽だけど。


夕食は MU バーガー。メキシコに来たときは必ず行っています。5番街近くにも新しい店舗ができたようですので、繁華街(5番街)からアクセスしやすくなりました。
ついでにこれもいつものアイス屋さん Amorino にも立ち寄りましたが、ここで我々の体力がつき、早々にホテルに戻り眠りにつきました。

(8/10 2日目)
問題は未明から始まりました。午前2時には喧騒とともに目が覚め、ずっと起きていました。明らかな時差ボケに陥ってしまいました。
でもまぁ、土曜の夜だし繁華街のホテルを選んだ自分が悪い。。
今日から2日間、そして最終日は日本人ショップの Iguana divers さんにお世話になります。
まずはカバーンダイビング。チキンハとエデンで潜りました。光のシャワーがとんでもない!!あまりの美しさに言葉が出ません。ちなみに、私は外国人助っ人のウィリーと楽しく潜りました。





2日目の夕食は Bovinos Steakhouse。ブラジリアン料理で、シュラスコで多種にわたる肉を食べられます。ただし、値段はかなりお高め。時差ボケで疲れていて、ホテルの前だったことから選びました。個人的には薄いスライスよりも塊が好きです。雰囲気はとても良いので状況によってはお勧めできるお店です。
この日も夜は最悪でした。21時には就寝しましたが、24時前に起きてしまいました。ここまでひどい時差ボケは初めてで、以前師匠がお勧めしてくれた睡眠薬的なものは何だったかなー…と考えながら眠れぬ夜を過ごしました。

(8/11 3日目)
ほぼ徹夜といっても過言ではない状態でしたが、このツアー唯一の OW ダイビング!
コスメル島に渡ってダイビングします。もちろんドリフトです。
但し、コンディションは最悪。ケーブだったら迷わずキャンセルしてたかもしれません。
潜ったのは「カランカールガーデン」と「ユカブリーフ」の2ポイント。
バディはガイドにくっついてしっかり生物を見たみたいです。
私は深度10m程度をゆっくりしていました。これだけだとコスメルが面白くないと思われてしまいそうなので言い訳しますが、生物はたくさんいます!楽しいです!(笑)
常夏なのでしっかりと水分補給をしましょう!ドリフトも逆らわないのでとってもらくちんですよ!
それと、初めてディズニークルーズの船に出会いました!
屋上にウォータースライダーのついた豪華客船!!マイアミからコスメルまでで30-40万円(何泊かは忘れました)。オールインクルーシブらしいです。どなたか素敵なパトロンおりませんでしょうか。。。

この日は次の日からお世話になる PROTEC さんへ器材を預けて遅めの帰宅になりました。といっても16時過ぎ。
ゆっくり着替えておいしいイタリアンの ROMEO へ。
でも二人だとボリューミー過ぎてデザートに行きつく前にお腹いっぱいになって不完全燃焼でした。
相変わらずオリーブオイルは激ウマでした!

時差ボケ解消のため、眠い目をこすりながら何度も落ちかけつつ、11時過ぎまで起きていたことがこの日一番苦しかったことです。
(8/12 4日目)
やっと時差ボケも解消しました!
6時に起きて近くのコンビニでコーヒーを買い、いざ個人的本番の3日間!!
最初の2日間は PROTEC さんでお世話になります。事前にメールで CCR で OK か確認を取り、前日に器材を全て送り、準備は万全です!
Marc と久しぶりに再会し、ミーティングルームでブリーフィングを受けます。
TORTUGA のマップが書いてあり、数か所のジャンプ、ダイブタイム150分…初日からかなりレベル高いなー。。。
高低差もあり、これまでのセノーテでは潜っていない25mの最大ボトム。やっぱり Deco も出るし、PO₂の管理も徹底しないといけないと注意されます。完全な減圧ありのフルケーブですから当然です。
…ここでしっかり確認しておけばよかったのです。

車で移動後、私の認定カードの問題が発生。
事前の打ち合わせでは「大丈夫、問題ない。CCR でケーブを潜ろう」となっていたのですが、Marc 側では私がフルケーブ CCR の認定を受けていると思っていたようです。
そこは確認していたはずなのですが、手違いが起きてしまいました。
ということで急遽場所を変え、ドスオホスのカバーンへ。
まぁ私としては CCR で潜れたので初日としては問題なし。久しぶりにサイドワインダー同士で潜れて沢山の学びが得られました。


特に印象に残ったのはエントリーまでの段取り。
CCR である以上、運搬時にカバーをかけておいた方が埃などが入らなくてよいこと。考えてみればマウス部から埃が入る可能性は大いにありますし、長時間移動もするので大事なポイントです。


また、水面で器材チェック中にホースが破れるトラブルもありましたが、水面だったので問題なく対処できました。ホースを交換後、改めて全チェックを最初からやり直していたことに深く感銘を受けました。省略しなかったから防げたことを目の当たりにし、チェックの意味を再確認できた良い機会でした。


この日からは全てロング1本。約100分ほど潜りますが、帰りはやはり早い。
ホテルのプールを利用して1時間のんびり過ごしました。ツアーだとこういう余裕があるのはいいですね。

夕食は松永さんに紹介いただいた Fonda Argentina。
有名な大ボリューム肉料理。ハラミ(700g)とサーロイン(600g)を注文。タコスで1杯やってから臨んだので店員さんに「そんなに食べられるのー?」と冷やかされましたが、10分かからず完食(笑)。


(8/13 5日目)
本気ダイビング2日目。時差ボケはもう完全に回復。
この日は新たに設置されたノホッチナチッチのカバーンへ。水深5-6mと浅く短め。1周して逆回転でもう1周、それでも90分。Marc もちょっと物足りなさそうでした。



ただ、新しいエリアを潜れたのは貴重な経験。
戻りも早く14時前。器材をイグアナさんに預け、昼寝 → 夕食は近くのホットドック屋で軽く済ませ、夜はプールでのんびり。


(8/14 6日目)
本気ダイビング最終日。
この日はカバーン組とフルケーブ組に分かれてダイビング。
カバーン組は米本さんとウィリーが同行し、マラビジャとセボテへ。
竪穴セノーテで30m付近に硫化水素が滞留し幻想的な風景が広がるポイント。


一方で我々はフルケーブ。本格的なケーブダイブの舞台はナイトゥーチャ。Sistema K’oox Baal の一部です。





鍾乳石のつらら、石筍、リストリクション(シリンダーを外さないと通れないほどの狭さ)、トータル150分超のダイビング。浅いので減圧不要なのは楽でした。



ただ、ここで酸素トラブル。MAV を押しても酸素が入らない!水面で確認後、なんとか再エントリー。PO₂が0.9以上にならない状況でしたが、32% のディルエントなら PO₂=0.54 と計算できるため継続可能と判断。手動管理を徹底しながら進みました。
最初のリストリクションは苦戦。松永さん に写真を撮ってもらいながら、「あぁ、セノーテでフルケーブしてるんだなー」と実感。

ただし、トラブルを抱えた状態ではリスク評価が高まり、集中力の大部分を PO₂監視に割かざるを得ません。

やっと狭さを抜けると、松永さんがステージを外して待っていてくれました。ここから先へ進むか戻るか。酸素残圧・ディルエント残圧・時間は問題なし。しかし「より狭いリストリクションを控えている」「酸素オリフィスは機能していない」という状況を整理し、安全を優先。親指を立てて戻る選択をしました。
結果、合計90分のダイビングで終了。これも良い判断経験になりました。


その後カンクンへ移動し、Hyatt Ziva Cancun に2泊。オールインクルーシブの贅沢リゾートでステーキを食べまくり(笑)。イルカが飼われていたのは個人的に複雑でしたが、海に囲まれた最高のロケーションでした。





(8/15 7日目)
一日ホテルでのんびり。お土産は買わず、日焼けを刻むことでメキシコを身体に残すことに(→今も後悔中)。



(8/16-17 8〜9日目)
帰国日。
2:30 送迎 → CUN 5:35 → IAH 8:04 UA1248
IAH 11:35 → HND 15:25(8/17)NH113
帰りはトラブルなくスムーズ。UA利用の場合、ヒューストンで荷物を受け取らなくて済むので楽。
次は長距離 LCC の ZIP エアーも試してみたい。

まとめ
今回はやりたいことを全てやり切った点で満足度は高かったです。
テクニカルダイビングという点では最終日に集約されてしまい、物足りなさが残りました。
しかし、その物足りなさが次回の再チャレンジへの原動力となります。
イグアナさん、PROTEC さんとも1月に再訪の約束をしましたし、熱が冷めないうちに次のプランを立てます。
dive base LAZULI では、皆さんのご希望に合わせたプランを組むことが可能です(日程・予算・やりたいことなど)。ぜひお問い合わせください。